製造工程のゴミほこり対策 (第3号)

こんにちは、平田政司です。

このメールは、現在ならびに今までお取引いただいたお客様
および、メルマガのご登録をいただいたお客様への
無料のサポートメールです。

◎お知らせがあります。

これまで私は独立開業10年来、ブログで情報発信してきました。

ブログは日々約200名の皆様にアクセスいただいておりますが、
不特定多数のお客様対象と言うことであまり深い内容は書けませんでした。
そこで、よりお客様にお役に立つ情報を、
限定のお客様へお届けしたいと思い至り、
メルマガを配信することといたしました。

今回は年明け最初のメルマガ配信ということで、
本年もよろしくお願いいたします。

◎ 本日のお題
☆☆ 課題解決の「成功方程式」とは? ☆☆

今回は、課題解決の「成功方程式」を考えてみたいと思います。

皆様は、製造工程における微粒子の課題をお持ちであると思います。
目には見えない敵が相手であるという点に、この問題の難しさがあります。

私は様々な塗装製品の外観不良対策指導をおこなう過程で、
課題解決の成功事例には個別技術以外に、「成功方程式」があることに気づきました。
今回は、その成功方程式をお話しいたします。

その成功方程式をひと言で言うと、
「優れたアイデアは異なる視点との融合から生まれる。」
と言うことです。

これは過去の優れた文明が、異種の文化の融合から生まれたことと
広義では一緒であると思います。

この成功方程式を製造工程の課題解決に当てはめると、
4つのステップが浮き上がってきます。

まず最初のステップは、「ひとりで悩まない。」ことです。

課題が難しいときほど、ひとりで悩まない事が求められます。
ひとりで悩むと、自分では気がつきませんがいわゆる思考停止をしています。
孤軍奮闘一生懸命頑張っているのですが、
成果が出ないときには往々にしてこのデフレスパイラル、
負の連鎖反応に巻き込まれている可能性があります。

ひとりで悩んでいるときには見えなかった事が、
他の人には普通に見えている事は良くある話です。

ですので課題をひとりで抱え込むのではなく、
現状を広く関係者に情報発信することが求められます。

さて情報発信するわけですから、
二つ目のステップとして、その情報を言語化し、
更には見える化する必要があります。

これも良くある話ですが、
悩んでいる事を他の人に伝えようとするとうまく伝わらない事があります。
自分では分かっているけど、言葉にならない場合です。

情報の言語化というのは簡単なようで意外と難しいですよね。
言語化するには紙に書いてみるのが一番です。
書いているうちに問題点が明確になるはずです。

製造現場では様々な測定結果が得られます。
情報の言語化とセットでお奨めするのは「情報の見える化」です。
得られた情報をそのまま関係者に見せるのはよくありません。
面倒でもちゃんと加工しましょう。
折れ線グラフや散布図にするだけでも見え方が変わります。
見えなかった変化点が見えるようになります。
データの加工方法として、「QC7つ道具」の利用もお奨めです。

さあ、ここまでできたら次はステップ3です。
情報を関連部署に発信しましょう。

異なる視点との融合から優れたアイデアが生まれるわけですから、
異なる立場の人達にも状況を伝えましょう。

たとえば塗装外観不良対策に関するテーマでしたら、
製造、品質保証、設備、生産技術、場合によっては営業も良い視点を持っています。
これらのメンバーに情報発信することにより、情報の共有化をおこないます。

ただし発信と言ってもメールだけではだめです。
投げっぱなしになってしまいます。
やはり顔と顔を合わせた定期的なミーティングが必要です。
デジタルに合わせて、アナログも必要であるわけです。

最後のステップ4ですが、ここが一番大切です。

ミーティングメンバーと活発な議論をおこない、
情報のキャッチボールをしましょう。

言うは易く行うは難しという面もありますが、
メンバーとワイワイ楽しく意見交換するところから優れたアイデアが生まれます。

これが知的交配、すなわちナレッジセックスです。

パン生地は、こねればこねるほどおいしいパンになります。
ミーティングメンバーとの議論も同じです。

私の経験では、優れたアイデアは投げかけてくれたアイデアそのものよりも、
智恵と智恵の境目に見つかることが多いようです。
ですから堅苦しい会議ではなく、活発な意見交換が生まれるミーティングをお奨めします。

いかがでしょうか?
もちろん一つ二つのアイデアだけでは、成功には結びつきません。
数多くのアイデアを積み上げる必要があります。
すると、点と点が線でつながり、最後には面になり、それが大きなちからになるはずです。
メンバーの皆さんとの知的交配をお勧めいたします。

塗装工程のクリーン化でお困りでしたら遠慮無くお声掛けください。

◎編集後記

今回が第3号のこのメルマガとなりますが、
現在71名の皆様に配信させていただいております。

日々登録者リストの数が増えていくのを拝見し、
身が引き締まる思いがいたします。

また同時に、私はお付き合いいただいている皆様だけで無く、
まだお会いしていないたくさんの皆様からも支えていただいていることを
実感しております。
皆様、誠にありがとうございます。

次回は、YouTubeの動画配信にトライしたいと思います。
お楽しみに!

コメントは受け付けていません。